光回線の通信速度を測定する方法は？速度低下時の対処法も解説

日々のインターネット利用で速度が遅いと感じることがあったり、契約している光回線の実際の速度を知りたいと感じている人も多いと思います。

そこで、この記事では光回線の速度測定方法から速度低下時の対処法まで詳しく解説していきます。

 

光回線の通信速度とは？測定される数値を紹介

光回線の速度測定では、主に以下の4つの数値が計測されます。

詳しく見ていきましょう。

下り速度

光回線の通信速度で測定される数値には下り速度があります。光回線の下り速度とは、インターネットからデータをダウンロードする際の通信速度です。

Webサイトの閲覧、動画視聴、ファイルのダウンロードなど、日常的なインターネット利用の大部分で重要な指標となります。

下り速度の単位は「Mbps（メガビット毎秒）」で表示され、数値が大きいほど高速です。

上り速度

光回線の通信速度で測定される数値2つ目は、上り速度です。上り速度は、デバイスからインターネットへデータをアップロードする際の通信速度を示しています。

メールの送信、SNSへの投稿、オンラインストレージへのファイル保存、ライブ配信などで重要な数値となります。

上り速度も下り速度と同様にMbpsで表示され、下り速度よりも低い値になることが一般的です。

在宅勤務でのビデオ会議やクリエイティブな作業を行う場合は、上り速度も重要な要素となります。

ping値

光回線の通信速度で測定される数値としてping値も挙げられます。ping値はデバイスとサーバー間でデータが往復するのにかかる時間（ms単位）を示し、数値が小さいほど応答速度が速いです。

特にオンラインゲームやビデオ通話では、ping値が低いほどラグが少なく快適に利用できます。

一般的に50ms以下が良好とされ、反応速度が求められるゲームでは15ms以下が理想です。

ping値が高いと操作の遅延や画面のフリーズが発生しやすくなります。

Jitter値

光回線の通信速度で測定される数値4つ目は、Jitter値です。Jitter値は、ping値の変動幅を示し、数値が小さいほど通信が安定しています。

一般的に30ms以下が良好で、音声通話では10ms以下が理想的です。Jitter値が高いとパケットの到着タイミングがばらつき、音声の途切れや映像の乱れ、ゲーム操作の遅延が発生します。

リアルタイム通信ではping値と併せて重要な指標です。

光回線の通信速度について最大・平均・適切な測定値を解説

光回線の通信速度の測定値を以下の4項目に分けて解説します。

光回線の最大通信速度

光回線の最大通信速度とは、光回線サービスが理論上達成可能な最大の通信速度のことです。そのため、実際の利用環境ではカタログや公式サイトに記載されている最大通信速度に到達することはほとんどありません。

一般的な光回線サービスでは、最大1Gbps（1000Mbps）のプランが主流となっていますが、実測値は200～800Mbps程度となっています。

光回線の平均通信速度

光回線の平均通信速度とは、実際の利用環境で測定された通信速度の平均値を指します。これは、光回線サービスが宣伝する「最大通信速度」とは異なり、実際のユーザーが体験する現実的な速度を表す指標です。

例えば、最大1Gbpsのサービスでは200～800Mbps程度が一般的な範囲となります。地域やプロバイダ、利用時間帯によって差があるため、複数回測定して平均値を把握することが重要です。

用途別の適切な通信速度

光回線で速度測定を行う際、用途別の適切な通信速度の目安を以下にまとめました。

用途	必要な速度
メール・SNS	1～3Mbps
Webサイト閲覧	1～10Mbps
動画視聴（HD）	5～25Mbps
動画視聴（4K）	25～100Mbps
オンラインゲーム	10～100Mbps
ビデオ通話	3～50Mbps
ファイルダウンロード	50～150Mbps

これらの目安を参考に、自身の利用目的に合った速度が出ているかを確認することが大切です。

光回線の通信速度は実測値を確認

光回線の実際の通信速度を把握するためには、速度測定による実測値の確認が不可欠です。

カタログなどに記載されている最大通信速度ではなく、実際の利用環境での測定結果を重視しましょう。

実測値は時間帯や曜日によって大きく変動するため、特に平日の夜間（20～21時）や休日など利用者が集中する時間帯での測定も含めて複数回チェックすることが推奨されます。

光回線と他のインターネット回線の通信速度を比較

光回線と他のインターネット回線の通信速度の比較をまとめました。
※表は左右にスクロールできます

光回線は物理的な光ファイバーケーブルを使用するため、電波の影響を受けにくく、安定した高速通信を実現できます。

特に大容量ファイルの転送や複数デバイスでの同時利用において、その優位性が顕著です。

光回線の通信速度を測定する3つの方法

光回線の通信速度を測定する方法を3つ紹介します。

Fast.com

光回線の通信速度を測定する方法1つ目は、Fast.comです。Fast.comは、動画配信サービスのNetflixが提供する速度測定サイトになります。

特徴として、サイトを開くだけで測定が始まるため、操作が非常に簡単です。「詳細を表示」をクリックすると、アップロード速度やping値も確認できます。

Netflixが提供しているため、実際の動画ストリーミング時の速度に近い結果を得られます。

Googleスピードテスト

光回線の通信速度を測定する方法には、Googleスピードテストもあります。Googleスピードテストは、Google検索から簡単にアクセスできる速度測定ツールです。

Googleの検索窓に「スピードテスト」と入力するだけで、検索結果の上部に測定ツールが表示されます。

「速度テストを実行」ボタンをクリックすると、15～30秒程度で上り・下りの速度が測定されます。

測定結果は数値だけでなく、「遅い」「普通」「速い」といった文章での評価も表示されるため、初心者でも結果を理解しやすいのが特徴です。

USENスピードテスト

光回線の通信速度を測定する方法3つ目は、USENスピードテストです。USENスピードテストは、USEN ICT Solutionsが提供する速度測定サイトになります。

「測定開始」ボタンをクリックするだけで、ダウンロード、アップロード、ping値、Jitter値を測定できます。

最大の特徴は用途別の回線スピード判定結果です。測定後は「快適」「普通」「ストレス」の3段階で、Webサイト閲覧、動画視聴、オンラインゲーム、ビジネス利用などの具体的な利用シーンでの適性が一目で分かります。

計測結果はイラスト付きで解説されるため、専門的な知識がなくても回線の適性を直感的に理解できる点が大きな魅力です。

光回線の通信速度が低下する原因

光回線の通信速度が低下する主な原因は以下の通りです。

光回線の速度低下を感じた際は、まずこれらの原因を順番に確認し、改善策を講じることが重要です。

定期的な速度測定と合わせて、機器の見直しや設置環境の最適化を行うことで、快適なインターネット環境を維持できます。

光回線の通信速度が低下したときの対処法8つ

光回線の通信速度が低下した場合、以下の8つの対処法を試すことで改善が期待できます。

Wi-Fiルーターを推奨される場所に移動させる

光回線の通信速度が低下したときの対処法1つ目は、Wi-Fiルーターを推奨される場所に移動させることです。

Wi-Fiルーターの設置場所を見直すことで速度改善が期待できます。以下はWi-Fiルーターを設置する際に推奨される場所です。

これらの条件を満たす場所にWi-Fiルーターを設置することで、電波が部屋全体に効率的に届き、通信速度の向上が期待できます。

有線接続に切り替える

光回線の通信速度が低下した場合、有線接続に切り替えるに切り替えることもおすすめです。

有線接続は電波干渉を受けないため、Wi-Fiと比較してより安定した高速通信を実現できます。

LANケーブルは「CAT6」以上の規格を選択することで、1Gbpsのギガビット通信に対応し、光回線の性能を最大限に活用できます。

古いケーブル（CAT5など）を使用している場合は、新しい規格への交換を試してみましょう。

Wi-Fiルーターの周波数帯を切り替える

光回線の通信速度が低下したときの対処法3つ目は、Wi-Fiルーターの周波数帯を切り替えることです。

一般的なルーターは2.4GHz帯と5GHz帯を提供しており、それぞれ以下のような異なる特徴があります。

項目	2.4GHz帯	5GHz帯
通信速度	比較的低速	高速通信が可能
通信距離	広範囲まで届く	比較的短い
障害物への強さ	強い（壁や家具を通り抜けやすい）	弱い（障害物に遮られやすい）
電波干渉への強さ	弱い（干渉を受けやすい）	強い（干渉を受けにくい）
使用チャンネル数	3チャンネル（限定的）	19チャンネル（豊富）
バッテリー消費	少ない	多い
接続可能デバイス数	多い	比較的少ない
適した用途	IoT機器、スマートホーム	動画視聴、ゲーム、大容量転送
適した場所	広い家、複数階	同じ部屋、近距離

2.4GHz帯は広範囲まで届きますが電波干渉を受けやすく、5GHz帯は高速通信が可能で干渉を受けにくいものの、障害物に弱いという特性があります。

多くのWi-Fiルーターはデュアルバンド対応で両方の周波数帯を同時に利用できるため、使用環境に応じて適切な周波数帯を選択しましょう。

古いデバイス・周辺機器を新調する

光回線の通信速度が低下したときの対処法には、古いデバイス・周辺機器を新調することも挙げられます。

Wi-Fiルーターは「Wi-Fi5」以上の規格で「IPoE接続」対応のものが推奨されます。古いパソコンやスマートフォンもスペック不足により速度低下を引き起こすため、端末の動作が全体的に遅い場合は新しいデバイスへの買い替えが必要です。

光回線の契約プランやプロバイダを乗り換える

光回線の通信速度が低下したときの対処法5つ目は、光回線の契約プランやプロバイダを乗り換えることです。

プロバイダの設備容量や回線品質に問題がある場合、ユーザー側での対処には限界があります。

複数のプロバイダを比較検討し、利用環境に適したサービスを選択しましょう。1Gbpsプランを契約している場合は、5Gbpsや10Gbpsなどのより高速プランへの変更も有効です。

デバイス・周辺機器の再起動を試みる

光回線の通信速度が低下したときは、デバイス・周辺機器の再起動も試してみましょう。

以下のような機器を再起動することで、機器内部の一時的な不具合やメモリキャッシュの問題が解消されます。

特に長時間連続使用している機器では、熱による動作不安定やメモリリークなどが発生しやすく、再起動による改善効果が期待できます。

光回線の通信障害情報を確認する

光回線の通信速度が低下したときの対処法7つ目は、光回線の通信障害情報を確認することです。

公式サイトやSNSで障害情報が公開されており、現在の状況を把握できます。通信障害が原因の場合、ユーザー側での対処は困難なため、事業者による復旧作業の完了を待つ必要があります。

障害の規模、影響範囲、復旧予定時間などの詳細情報を確認し、適切に対応することが重要です。

デバイスで使用中のアプリ・ソフトウェアを閉じる

光回線の通信速度が低下した場合、デバイスで使用中のアプリ・ソフトウェアを閉じることも有効です。

複数のアプリケーションが同時に通信を行うと、帯域幅が分散され速度低下が発生するため、不要なアプリケーションを終了させることで速度改善が期待できます。

特に動画配信サービス、自動バックアップなど大量のデータ通信を行うアプリケーションは、他の通信に大きな影響を与えるため、使用していない場合は終了させましょう。

バックグラウンドで動作するアプリの確認も効果的です。

速度が速いと評判なおすすめ光回線3選

速度が速いと評判なおすすめ光回線を3社紹介します。

NURO光

	戸建てプラン	マンションプラン
提供エリア	北海道・関東・東海・近畿・中国・九州
最大通信速度	上り最大：1Gbps 下り最大：2Gbps ※プランによっては上下最大6Gbps／10Gbps
平均通信速度 （実測値）	下り：652.08Mbps 上り：630.84Mbps
スマホセット割キャリア	ソフトバンク ワイモバイル
月額料金	戸建て：5,200円〜 マンション：3,850円〜（初月無料）
開通工事費用	開通工事費実質無料
事務手数料	3,300円
キャッシュバック・ キャンペーン	キャッシュバック 戸建：60,000円 マンション：25,000円
契約期間	2年・3年・契約期間なし
3年実質費用（スマホ割）	戸建て：110,700円〜 マンション：93,243円〜
3年実質月額料金（スマホ割）	戸建て：3,075円〜 マンション：2,950円〜
解約金	2ギガ（3年契約）プラン：3,850円 2ギガ（2年契約）プラン：3,740円 10ギガ（3年契約）プラン：4,400円	2ギガ（3年契約）プラン：528円 2ギガ（2年契約）プラン：363円

速度が速いと評判なおすすめ光回線1つ目は、NURO光です。NURO光は下り最大2Gbpsの高速通信を提供しています。

独自の光ファイバー網を使用し、他社の一般的な1Gbpsプランを大幅に上回る速度を実現しています。

戸建てなら3年間3,980円/月、マンションなら2年間2,980円/月で利用でき、29歳以下の人なら割引期間が+1年間となるU29応援割も利用可能です。

高速通信を求める人や、在宅勤務でのビデオ会議が多い人に特におすすめです。

独自回線で高速通信可能！

auひかり

	戸建てプラン	マンションプラン
提供エリア	全国
最大通信速度	上下最大1Gbps ※プランによっては最大5Gbps／10Gbps
平均通信速度	下り：515.11Mbps 上り：525.35Mbps
スマホセット割キャリア	au・UQモバイル
月額料金	初月：無料 2〜12ヶ月： 13～24ヶ月：5,500円 25ヶ月以降：5,390円	初月：無料 2ヶ月以降：4,180円〜
開通工事費用	開通工事費実質無料
事務手数料	3,300円
キャッシュバック・ キャンペーン	キャッシュバック最大94,000円 （特典総額最大153,250円） ・他社からの乗換え特典最大30,000円還元 ・auスマートバリュー/自宅セット割ご加入特典で最大10,000円還元 工事費41,250円が実質無料 高性能Wi-Fiルーター無料プレゼント	キャッシュバック最大84,000円 （特典総額最大136,650円） ・他社からの乗換え特典最大30,000円還元 ・auスマートバリュー/自宅セット割ご加入特典で最大10,000円還元 工事費41,250円が実質無料 高性能Wi-Fiルーター無料プレゼント
契約期間	3年	2年
3年実質費用（スマホ割）	99,284円	45,768円
実質月額料金（スマホ割）	2,758円	1,271円
解約金	ずっとギガ得プラン 4,460円	お得プラン 2,730円 お得プランA 2,290円

速度が速いと評判なおすすめ光回線には、auひかりもあります。auひかりは、KDDIが提供する高品質な光回線サービスです。

独自回線を使用しているためフレッツ光系の回線と比較して混雑の影響を受けにくく、安定した高速通信を実現できます。

auスマートフォンとのセット割引が充実しており、auユーザーには特にメリットがあります。

主要都市部を中心とした広範囲なサービス提供エリアを持つため、安定した通信品質を求める人におすすめの光回線です。

 

ソフトバンク光

	戸建てプラン	マンションプラン
提供エリア	全国
最大通信速度	上下最大1Gbps
平均通信速度 （実測値）	下り：314.7Mbps 上り：224.0Mbps
スマホセット割キャリア	ソフトバンク ワイモバイル
月額料金	5,720円	4,180円
開通工事費用	開通工事費実質無料
事務手数料	3,330円
キャッシュバック・ キャンペーン	・最大37,000円キャッシュバック ・他社からの乗り換え時の違約金補填
契約期間	2年
3年実質費用（スマホ割）	152,420円	96,980円
実質月額料金（スマホ割）	4,234円	2,694円
解約金	5,720円	4,180円

速度が速いと評判なおすすめ光回線として、ソフトバンク光も挙げられます。ソフトバンク光は、フレッツ光の回線を利用したコラボレーション光サービスです。

全国幅広いエリアで利用でき、IPv6高速ハイブリッド通信により快適な通信環境を提供しています。

ソフトバンクやワイモバイルユーザーへのセット割引があるほか、豊富なキャンペーンも実施しています。

お得に高速光回線を利用したい人や、ソフトバンク系ユーザーに特におすすめです。

上記ページ限定キャンペーン中！

光回線の通信速度の測定についてよくある質問

光回線の通信速度の測定についてよくある質問をまとめました。

光回線における通信速度の平均的な測定値は？

光回線における通信速度の平均的な測定値は、最大1Gbpsサービスで200～800Mbps程度の範囲です。

この数値を下回る場合は平均より遅いと考えられます。

光回線を測定した際に通信速度が低下する理由は？

光回線の測定時に通信速度が低下する理由には、以下が考えられます。

特に平日の夜間（19～23時）や休日は利用者が集中するため、回線が混雑し速度が著しく低下します。

機器の見直しや設置環境の改善、プロバイダへの相談など適切な対処法を実施することで、速度改善が期待できます。

光回線とモバイルルーターの通信速度はどちらが速い？

光回線とモバイルルーターの通信速度を比較すると、光回線の方が圧倒的に高速で安定しています。

光回線の平均実測値は200～800Mbps程度に対し、モバイルルーターは20～100Mbps程度と大きな差があります。

これは光回線は物理的な光ファイバーケーブルを使用するため、電波干渉を受けることなく安定した高速通信を実現できるためです。

一方、モバイルルーターは電波を使用するため、場所や時間帯、周囲の環境による影響を受けやすく、通信品質が変動しやすい特徴があります。

高速で安定した通信を求める場合は光回線を選びましょう。

光回線への契約がおすすめの人は？

光回線への契約がおすすめの人は以下の通りです。

これらの条件に当てはまる人には、光回線の高速で安定した通信環境が大きなメリットをもたらします。

特に複数デバイスの同時接続や大容量通信においてその威力を発揮し、快適なインターネット環境を長期的に利用できるでしょう。

光回線契約後のデメリットはある？

光回線契約後のデメリットには以下が挙げられます。

特に引っ越しの予定がある人や短期利用を検討している人は、これらのデメリットを慎重に検討した上で契約を決定することをお勧めします。

とはいえ、速度と安定性のメリットが上回る場合が多いため、4K動画視聴やオンラインゲームなどを快適に楽しみたい人には最有力の選択肢です。